2006-01-01から1年間の記事一覧

天使の卵―エンジェルス・エッグ  村山由佳

予備校生の「歩太」が、電車の中で偶然出会った女性に恋をする。 8つ年上のその女性「春妃」は、高校時代からの恋人「夏姫」の姉だった。 そして、歩太の父の新しい主治医でもあった。 この姉妹はとても似ているようだし、 やっぱり、好みのタイプというのは…

イノセント 中村うさぎ

男(ホスト)の住む家の前で焼身自殺をしたソープ嬢。 彼女の父(牧師)は、その理由を知るために 生前、娘と関わりのあった人たちを訪ね歩いて話を聞く。 明るくて素直でまっすぐに育っていたはずの娘の 次々と明らかになっていく姿。 どうして、ホストにあ…

袋小路の男  絲山 秋子

袋小路に住む、袋小路の人生から抜け出せない男。 そんな男を、高校時代から十数年思い続ける女。 彼女が他の男とデートすると、へそを曲げるくせに、 彼女とは恋人には決してなろうとしない。 そんな男に、何も期待せずにずっとそばにい続ける彼女。 うーん…

 LAST (ラスト)   石田 衣良

「ラストドロー」「ラストジョブ」「ラストシュート」「ラストバトル」など どん底まで追い詰められた人間がくだす最後の決断を描いている。 特に、お金で行き詰った話が多かった。 正直、こんな現実があるのかと、目をそむけたくなるような話も。 普通に仕…

 mirror 30日・夜

■MC 相変わらず、クマさん健在。ぐるぐるぐるぐる、うろうろうろうろ。 だれかこの子を止めて。いや、かわいいからやっぱり止めないでー。 ■ギター 私はあまりギターを弾いているところには惹かれないんだけど、 このコンサートではよかったなあ。 日曜日の…

 mirror 28日・昼公演

SHOCKは2回行ったけれど、コンサートは初めて。 舞台だと、お客さんと舞台上の人の間には壁があるような気がするけど、 コンサートはお客さんの方を向いてくれるからね。 それが楽しみで楽しみで。 ■クマさんのようなMC MCは、1人で話したりMAとみんなで話し…

 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

リリーさんって、福岡の人だったんだなあ。 博多弁(筑豊弁?)のオカンの言葉が、じわじわと心に響く。 この本は、自分の母親のことを思いながら読む場合と、 自分が母親として読む場合とあるかもしれないけれど、 私はずっと自分が母親として読んでいた。 …

 震度0 

図書館で予約していて、すっかり忘れたころに回ってきた本。 いったい、どうして私はこれを予約したのかすら忘れていたけれど。 そして、読み終わってからもう数週間。 すでに内容がうろ覚え・・・ なら、書くなよ、と思わなくもないけれど。 せっかく読んだの…

 「エクスペリメント」 ジョン・ダーントン

とんかつオフのときに、ろくさんに「おもしろいから」と 無理やり持たされた本。←失礼 いや、実際、おもしろかった。 特に最後はびっくり! 登場人物がたくさん出てきて途中で混乱してきたので、 登場人物の名前と役割をメモしながら読みました。 こういうと…

 TSUBASA IMAI "STYLE"06

■開始 開始時刻が近づくにつれ、会場から手拍子が。 ほー。つばっちのコンサートはこうやるんだなあ。 と、Vコンしか行ったことがない私は、いちいち感動。 ■翼ファン 結構、40代後半〜の方が多かったのがびっくり。 そしてSさん。翼くんが出てくると「きゃ…

 ゲド戦記

映画館で映画を見たのは久しぶり。 ジブリ作品は、DVDになるともれなく俺様が買ってくるのだが、 子どもと見に行くのにちょうどいいなと思い、映画館で見ることに。 しんちゃんとかポケモンとか、子どもが喜ぶだろう映画は あるんだけど、どうしてもお金払っ…

 ラッキー・マン

マイケル・J・フォックスは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などで 日本でも有名なハリウッド俳優。 パーキンソン病になったということは、なんとなく知っていた。 が、実際のところ、パーキンソン病がどのような病気なのかもよく知らず。 そんな彼は、パ…

 SUMMER LIVE 2006 グッデイ!!

さて。私にとって3度目のVコン。 うちわを買おうかなと思ったのだが、正直、今の私は この6人のうちに特に誰というのがないのだ。 最初はVならオカダくんだーと思っていたので、1回目のコンサートでは オカダうちわを購入し、オカダの立ちピアノ姿にやられて…

 いつも「忙しい」を言い訳にする人たち

先日、よん様とランチをしたときに「シングルタスク」という言葉が出てきた。 一度に一つのことしかできないということだが、 私もまさにそうだなあと。 いや、家事などをするときには、もちろんいろんなことを同時進行でやるけれど、 なんというか、生き方…

 空中庭園

家族の間では秘密はなし。という決まりがある京橋家。 でも、実際、そんなことは不可能なわけで。 過去と、自分の母親への気持ちを隠して、平和な過程を築こうと 必死になっている絵里子。 もう一つの人生があったのではと思い、浮気を繰り返す夫。 自分が仕…

 ミサコ、三十八歳

あら。私と同じ年だ。 というわけで、読んでみた。 38歳のミサコは文芸誌の副編集長。独身。 購入したマンションで一人暮らし。猫を飼っている。 いわゆる、「負け犬」のモデルの女性のような。 仕事的には、先日の「働きマン」のような世界。 わがままな作…

 西の魔女が死んだ

これも、酒飲みマダム2名が絶賛していた本。 中学校に入り、登校拒否になった女の子「まい」。 外国人である祖母の家でしばらく過ごすことになるのだが、 その祖母が、実は魔女の力を持っているという。 そうして、まいも魔女のレッスンを受けることになると…

 東京タワー

会長の感想を読んで、ずっとずっと気になっていた映画。 最初に原作を読んでから、映画を見ようと思っていたんだけど、 どうも今までの経験から言って、 原作を先に読んで映画を見ると、ガックリすることが多い。 まあ、それはしょうがないんだけど。 だって…

 働きマン

買ったはいいけれど、数ヶ月積読状態だった本。 それにしても、獣王星に引き続き、漫画を読んでいる。何十年ぶりだろう。 週刊誌の編集部が物語の舞台ということで、興味深々。 激務の状態がよくわかる。 確かに、取材同行する編集者もほとんど寝てない状態…

 嫌われ松子の一生

映画化されるというのに、図書館では予約待ち人数1名だった。 え?もしかして、もうみんな読んじゃってる? 私が知らなかっただけ? それはともかくとして。 晩年「嫌われ松子」と呼ばれ、無残な死に方をした松子の生涯を、 松子自身の語りと、松子の甥が彼…

 神の手

検屍官シリーズはずっと楽しみに読んでいるけれど、 最近は、前ほどのめりこめないなあ。 スカーペッタが1人称から3人称に変わったあたりからかも。 スカーペッタの悩みや葛藤に共感しにくくなってきた。 で、なんとなく、他の人たちを見下しているような感…

 ここがホームシック・レストラン

ここのところ取材が多いおかげで、 忙しいわりには移動中の電車で本が読めるのは嬉しい。 さて、酒飲みマダム二人が強力推薦するこの本。 うーん、やられました。 普通(でもないかな?)の家族のそれぞれの人生を それぞれの視点から淡々と描いたものなんだ…

 執筆前夜

女性作家10人が、それぞれの作品を生み出すまでの舞台裏を語っている。 まず驚いたのは、小説を書くときには最初に大まかなプロットを作るだけで、 あとは登場人物たちが自由に動いていくのにまかせ、 結局自分でも予想しなかった結末になったりする、という…

 おとなの小論文教室。

2003年の春夏ごろ、私はそれまでのCADの仕事が終わってしまい、 仕事が無い状態が続いて、途方にくれていた。 仕事がないだけじゃなく、精神的にもかなりダメージを受けていて、 本当につらかった。 自分自身も、自分がやってきた仕事も、全部否定されたよう…

 容疑者Xの献身

図書館で借りて、予約した時は40数人待ちだったのだが、 私が借りる時には160人待ちみたいな状況になっていた。 ちょうど長崎に帰る前だったので大急ぎで読んで、 長崎に向かう途中に、駅の返却ポストで返したのだった。 同じ作者によるTVドラマ(http://www…

 夜のピクニック

本もTVドラマも映画も、学生モノにはあまり興味がない。 そこに描かれるような、いわゆる「青春」ぽいものをしてなかったからかなあ。 高校時代は、ひたすら剣道やって、3年になってからはひたすら受験勉強で。 甘酸っぱい出来事や気持ちもなかったわけでは…

 対岸の彼女

角田光代さんの作品は、これまで2冊ほど図書館で借りて読んだ。 なんという作品だったか忘れたけど、いずれもどうも苦手で。 一冊は読んでいて気持ちが悪くなって、読むのをやめてしまったくらい。 だから、この直木賞を取ったという「対岸の彼女」を読んで…

ファースト・プライオリティー

31歳かー。その頃はちょうどユウキが今のサナと同じクラスで。 私は独立を前提に、外構工事の企画、設計、施工の会社に勤めて CADを覚えていた頃だ。 まだまだ図面を描くのも下手くそで、 覚えることもたくさんあって、 保育園のお迎えの時間もあって、 とに…

 優しい音楽

「優しい音楽」「タイムラグ」「ガラクタの効果」の3編が収録されている。 3作とも、「え、それってどうなのよ」と戸惑ってしまうような状況で 展開される物語だ。 例えば、「優しい音楽」は、とてもモテルようなタイプではないタケルが ある日いきなりかわ…

 Endless SHOCK

注:ネタバレがあるかもしれません。■2階席の感想 今回、2階のB列2・3番という席。 1階通路を通ってくるところとかは見えなかったけど、 舞台の左上から見る形なので、おそらく正面やほとんどの 場所からは見えないであろう、スモークの後ろに隠れて 座長が…