ミサコ、三十八歳

あら。私と同じ年だ。
というわけで、読んでみた。


38歳のミサコは文芸誌の副編集長。独身。
購入したマンションで一人暮らし。猫を飼っている。
いわゆる、「負け犬」のモデルの女性のような。
仕事的には、先日の「働きマン」のような世界。
わがままな作家や、使えないバイトにイライラし、
年の離れた美人の妹のタレント活動にヒヤヒヤし、
母に先立たれてオカッパになった父を心配し・・・


なんだか、ミサコって常識人なのだ。
のん気な妹と父親を温かく見守るではなく、
会社の同僚やバイトに対しても正論でぶつかり。
38歳って大人なんだなあ、と実感させられた。


これが大人なら、大人として生活するって、おもしろくないなあ。
いや、作品としては軽い読み口で楽しく、さらっと読めたけど。


ミサコ、三十八歳

ミサコ、三十八歳