東京タワー

会長の感想を読んで、ずっとずっと気になっていた映画。
最初に原作を読んでから、映画を見ようと思っていたんだけど、
どうも今までの経験から言って、
原作を先に読んで映画を見ると、ガックリすることが多い。
まあ、それはしょうがないんだけど。
だって、1冊の本の世界を2時間で納めなきゃいけないのだから。
で、個人によってそれぞれのツボは違うわけで、
そのツボが映画の監督や脚本家とまったく同じなわけはないのだから。


というわけで、先に映画を見た。(と言っても、TVで放映されたのを録画したもの)


個人的には、こーいちさんに「(ダンナと)別れてくれ」
なんて言われちゃったら、
それはそれはクラクラ来ちゃいそうですけど、
でも、やっぱり私には、俺様はともかくとして(え?)
子どもたちを悲しませることはできんなあと。
でも、こーいちさんがこんなに必死に私を求めてくれてるのに、
それを自分からまんまと手放すなんて、
そんなのつらすぎる!つらすぎるよ!できねー!


と、妄想ワールド一直線で楽しかったです。


でもね、どこかで冷めた目で見てたりして。
21歳と41歳の今はよくても、31歳のときに51歳、41歳のときに61歳。
それでも愛し続けられるのかなと。
若ければいいというものではないけれど、
私だって、自分と同じくらいの年齢の男性を見て
「おっさんやなー」と思うわけで。(自分は高い棚の上に置いてます)
自分だって、最近、いろいろと身体の不調やら何やらで
ああ、やっぱり20代の身体とは違うんだなあと、
だから、27歳のぴちぴちのこーいちさんに、こんな私は申し訳ないと・・・
(あ、また妄想の世界に入りそうに)


こうして、少し冷めた視点で見てしまうこと自体が、
年をとったということなのかなあ。
恋愛に対して枯れちゃってるのかなあ。


でも、どうもね、現実感がないというか。
なんとなく、オヤジが若い女の子から本気で好かれる幻想の女性版というか。


寺島しのぶはあまり好きじゃないんだけど、喜美子さんが一番現実感が
あったような気がするなあ。
実際は、あんなふうに気持ちをぶつけたり、泣いたりわめいたり
しちゃうものなんじゃないかなあ。


さて、今度は本を読んでみましょうかね。


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