天使の卵―エンジェルス・エッグ  村山由佳

予備校生の「歩太」が、電車の中で偶然出会った女性に恋をする。
8つ年上のその女性「春妃」は、高校時代からの恋人「夏姫」の姉だった。
そして、歩太の父の新しい主治医でもあった。


この姉妹はとても似ているようだし、
やっぱり、好みのタイプというのはあるんだろうなあ。
芸能人がくっついたり離れたりというのを見ていても、
ああ、この人はこういう顔や、こういう雰囲気がタイプなんだろうなあ
なんて思うことがしばしばあるし。


と、それは関係ないとして。


歩太は病気のお父さんのことをはじめ、お母さんのことや
これからの自分の進路のことなどをいろいろと考えて悶々としていて、
春妃も昔の恋愛のことなどで悶々としていて。
そんな二人が次第に惹かれあっていく。


ああ、恋ってこんな感じだったなあ。(過去形かよ)
歩太くんみたいな人に想われてみたいねえ。(オヤジかよ)
言われるほど「泣ける」小説というわけではなかったけれど、
こういう風に大切に想われるといいなあ、と思った。


でも、それにはやっぱり、儚げな女性じゃないとダメなのね。
やっぱり、痩せないとね。


天使の卵

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