2011-01-01から1年間の記事一覧

 痺れる  沼田 まほかる

不思議な名前の著者だなあと思いつつ、 それ以外は何も知らずに読んでみた。 うへぇ・・・こわっ って感じの、なんかぞくぞくするような短編集で、 出てくる人がなんというかちょっとゆがんでいるというか 変な人というか、でも日常生活に起こりそうなという…

 あられもない祈り  島本 理生

幼いころから両親の愛情を感じられずに、 大人になっても、親や恋人から理不尽な扱いをうけても それを淡々と受け止めるしかない 自分を肯定できない主人公の不倫の物語。 心情を描くことが中心で、 その心情の流れるときに起こっている背景の状況や 行動が…

 絶叫委員会  穂村 弘

日常の中から見つけ出してきた、 というか、ひょっこし顔を出してきた 印象的な言葉たちを抜き出して、紹介した本。 天然な人の思いがけない言葉の奥深さとか、 ありえないんだけれど、実はものすごく心情を的確に表している言葉とか、 真剣であるがゆえの言…

 木暮荘物語  三浦 しをん

都心に近い住宅街にある木暮荘。 隣りの部屋の物音が丸聞こえしちゃうくらいの 古いアパートだけれど、庭があって、犬がいて、 外壁は茶色、窓枠は白のペンキで塗っていて、 なんとなく素朴で温もりを感じられる建物で。 その木暮荘に住む人たちと、 木暮荘…

 リアル・シンデレラ  姫野 カオルコ

童話「シンデレラ」の主人公であるシンデレラに どうも共感できない「私」。 この「私」が勤める編集プロダクションの社長も同感らしく この社長が思う本当のシンデレラである「倉島泉」について 取材してノンフィクションを書くようにと言われる。 この「倉…

 船に乗れ!  藤谷治

タイトルの「船」とは関係なく 音楽学校を舞台にした物語。 小説版ののだめちゃん、というような 文字だけで音楽が聞こえてくるような、 演奏者の息遣いが聞こえてくるような、 無性に音楽が聴きたくなる物語だ。 が。 登場人物たちは、あまり心地よい人物た…

 死ねばいいのに  京極 夏彦

これはもう、タイトルに惹かれて読んでみました。 「死ねばいいのに」なんてね、まあ、なかなか言えないですもの。 それをずばりタイトルにするなんて。 いやー、すごいわ。 物語は、アサミという女性が死に、 アサミの単なる「知り合い」というケンヤが 生…

 風待ちのひと  伊吹 有喜

「四十九日のレシピ」がとてもよかったので、 同じ作者の本を読んでみた。 海辺の町にある母の家を訪れた哲司。 仕事がうまくいかなくて、家庭も壊れかけていて、 心に風邪をひきかけている。 その町で出会った喜美子は 一見、あっけらかんとした「オバチャ…

 どんぐり姉妹  よしもと ばなな

どん子とぐり子(すごい名前・・・)の姉妹が 「どんぐり姉妹」というサイトを立ち上げ、 誰かに聞いてもらいたいけれど、知り合いには言えないような そんな不特定多数の人からのメールを受け、 それに返事を出すという仕事を始める。 どんぐり姉妹も、子ど…

 Endless SHOCK 3月1日・昼公演

この記念すべき日に帝国劇場に行くことができるなんて ほんとにほんとに、生きているってすばらしい ちなみに席は1階の一番右のブロック まるっきり端っこではなかったので、見切れることはなかった しかし、開演前を待っている時間。異様にどきどきしてしま…

 Tiny Stories  山田 詠美

いろんなテイストの話が集められた短編集。 あとがきで著者が 「一貫したテーマも文体も何もなし。無責任な寄せ集め」 と書いているけれど、まさにそんな感じ。 でも、それが面白い。 次はどんな話だろう、どんな雰囲気の世界になるんだろうと ワクワクする…

 水上のパッサカリア  海野 碧

妻と湖のそばの家で静かに暮らす主人公の勉。 この勉には何やらいろんな過去があるらしく、 それを隠して暮らしていると妻が交通事故で死んでしまう。 それにからんで、昔の仕事仲間がやってきて また危ない仕事に足を突っ込んでしまうという。 著者の名前の…

 Endless SHOCK 2月7日・8日・昼公演

今回、ワタクシの人生初の2日連続観劇という贅沢の極みを体験してしまいました それも、2日とも1階席。結構前の方 1日目ははしっこだったけど、2日目は真ん中 常に私の目の前に座長がいますよ 私に向かって演じてくれてま…(ばしっ) と、うっかり勘違いしそ…

怨み返し  弐藤 水流

絞殺された上に右手を切断された遺体が発見される。 遺体発見現場からは不思議な落書きが残されている。 そして数日後、同じように絞殺された遺体と落書きが発見される。 どうやらこれは、約20年前の小学生時代のいじめが原因らしい。 なぜ、犯人は20年も経…

 四十九日のレシピ  伊吹 有喜

母、乙美が亡くなった。 残されて憔悴する父、そして夫が浮気をして傷心して戻ってきた娘の百合子。 百合子にとって乙美は義母になるわけだけれど、 仲のいい親子だった。 落ち込む父娘の前に、乙美に世話になったらしい井本という少女が現れ、 乙美が希望し…

BT'63 池井戸 潤

仕事のストレスのせいか、心を病んでしまった主人公。 どうにか回復したときには、妻と別れ、仕事もなくしてしまっていた。 そんなときに、亡き父が残した遺品に触れることで 父の人生を見ることができるようになる。 自分の知らない父の一面を見ることが 自…

あの日にドライブ  萩原 浩

大手都市銀行にまじめに勤めていながら、 上司の機嫌を損ねてリストラされ、 タクシー運転手になった伸郎。43歳。 成績はふるわず、運転手仲間はギャンブルに明け暮れていて 客には見下された態度を取られ、 家族からも冷たくされ。 「本当のオレはこんなん…

 KinKi Kids Concert tour 2010-2011〜君も堂本Family〜

■座席 3塁側のスタンド1階席。前から7列目 どんなもんやろ〜?と思ってたのだけど、結構前の方だった! おまけに、花道近い!バックステージも近い! うわーん、思っていたよりいいかも〜〜 ■曲 「Family」で始まりました 2人、メインステージから登場して、…