水上のパッサカリア  海野 碧

妻と湖のそばの家で静かに暮らす主人公の勉。
この勉には何やらいろんな過去があるらしく、
それを隠して暮らしていると妻が交通事故で死んでしまう。
それにからんで、昔の仕事仲間がやってきて
また危ない仕事に足を突っ込んでしまうという。


著者の名前のイメージとは違って、
なんだか硬い印象の文体で。
えと、ハードボイルドだからなのかしら?


裏の社会のなんとも言えないドロドロ感というか
救いのなさみたいなものを感じつつ、
犬をめぐる人間の温もりがそれをちょっと救ってくれたというか。
でも、それもなんだかなあ…みたいな。
もごもご……


水上のパッサカリア

水上のパッサカリア