あられもない祈り  島本 理生

幼いころから両親の愛情を感じられずに、
大人になっても、親や恋人から理不尽な扱いをうけても
それを淡々と受け止めるしかない
自分を肯定できない主人公の不倫の物語。


心情を描くことが中心で、
その心情の流れるときに起こっている背景の状況や
行動がよくわからない。
まあ、その心情から読み取るべきなのかもしれないし、
出来事よりも大事なのは心情よ、ということなんだろうな。


自分が思いっきり恋愛をしているときや、
特に不倫しているとき、叶わぬ恋をしているときに読むと、
きっとすごく共感できるんだろうなあと思う。
そうそう、私の抱えてる気持ちをよくぞ表してくれた!と。


でも、残念ながら私はすっかり現在の興味が
他のことに移ってしまっているので、
ふーん……
で終わってしまった。


枯れてるな、オレ……


と、実感した本。


あられもない祈り

あられもない祈り