2009-01-01から1年間の記事一覧

 「放浪記」 5月13日公演

■帝国劇場 お久しぶりの帝国劇場。顔がゆるむのは条件反射でしょうか 外看板の前でお約束の写メを撮る 撮っていたのは私だけ 1階ロビーには、SHOCKのときのようなお花はなく、2,000回公演を祝うたくさんの人からの名札(?)が飾られていた 首相からもあった…

 犯罪小説家  雫井修介

作家、待居涼司の作品「凍て鶴」に映画化の話が持ち上がる。 脚本・監督は人気脚本家の小野川充。 小野川は、作品の根底に流れるのは数年前に話題になった 自殺系サイトの世界観だと主張し、 当時、自殺系サイトの著作を出していたライターの今泉知里に調査…

 夜明けの街で  東野 圭吾

湯本香樹実さんの本をまとめ読みしている途中で、 ひょっこり図書館から連絡があり、 久しぶりに湯本さん以外の本を読んだ。 30台サラリーマン。妻と幼稚園の子どもあり。 会社に入ってきた派遣社員の31歳の女性と不倫関係になる。 いけないいけないと思いつ…

 ポプラの秋  湯本 香樹実

この人の本を立て続けに読んで3冊目。 今度は小学校1年生の女の子と、大家のおばあさんを中心に綴られた物語。 またもや偶然にも自分の子どもと同じ年の子が出てきたので、 ついつい、自分の子と重ね合わせて読んでしまった。 父親を亡くした女の子が、 母と…

 春のオルガン  湯本 香樹実

小学校を卒業した春休み。 「夏の庭」では男の子が主人公だったが、 今度は女の子と、その弟のお話。 野良猫たちにエサをあげるおばさんと知り合い、 交流を深めるあたりが「夏の庭」のおじいさんとの交流を思い出させる。 主人公のトモミは、自分が怪獣にな…

 夏の庭−The Friends  湯本 香樹実

Y様と6さんのおすすめ本。 二人とも、この人の本を全部読みたいと書いてあったので、 まずは私も第一作から読んでみることにした。 これは、小学6年生男子と老人のひと夏の物語。 そもそも、この少年たちと老人の出会いというのが 「人間が死ぬ瞬間を見たい…

 破線のマリス  野沢 尚

「破線」とは、テレビの画面を構成する525本の線のことで、 「マリス」とは、悪意を意味する。 ニュース映像の編集を仕事とする遠藤瑶子は、 客観性より自分の主観を優先、視聴者にインパクトを与える映像を作る。 それは、時には事件の解決に結びつくことも…

 Endless SHOCK 3月2日・夜公演

今回は、前回と同じA席でも前回とは逆側 A席でも、ドームに比べると全然近いです。オッケーです 前回の観劇から20日ほど経過していますが、座長、少し頬がこけたような・・・ 千秋楽の後、酔ったオーナーがゾウさんになって出てくる 酔い方が・・・激しい。激しす…

 森に眠る魚  角田 光代

1999年、文京区で起きた小学校受験にからんだ幼女殺人事件を モチーフに書かれたらしい。 私立の幼稚園に入り、小学校受験を当然と考える母親たちの世界。 同じ年齢の子どもを持つ同じ母親でありながら、 あまりにも自分と違う世界に、びっくりする。 私立幼…

 阪急電車  有川 浩

阪急電車、昔、数ヵ月間だけ利用していたことがある電車だ。 といっても、この物語の舞台となっている今津線ではなかったけれど。 阪急今津線の電車内で起こる物語を、 一駅ごとに綴った短篇連作集。 一つひとつの話は独立しているのだけれど、 登場人物が他…

 Endless SHOCK 2月10日・昼公演

今回はA席。でも、3階の一番前。真ん中よりだし、なかなかいいかも オープニングは、座長がオーケストラを指揮しながら下から上がってくるという例年のパターンと変わっていた いかにもミュージカル的なオープニング 新鮮だ というわけで、昨年のカミカミ大…

 アカペラ  山本 文緒

15歳のたまこと72歳のじっちゃんの不思議な関係を描いた「アカペラ」。 従姉妹との恋愛を引き裂かれてダメ男になってしまった38歳の男の話「ソリチュード」。 50歳の未婚の姉と、39歳の体の弱い弟、そして弟を慕う19歳の女の子の「ネロリ」。 これらの3つの…

 楽園(上・下) 宮部 みゆき

「模倣犯」で事件を追っていたライター前畑滋子の9年後の話。 9年前の事件の続編というわけではないけれど、 あの事件が、前畑さんにも周囲にも世間にも、 まだまだ影響を及ぼしている。 そんな中で、事件のルポライターの仕事から遠ざかっていた彼女が 息子…

 私の男  桜庭 一樹

震災で家族をなくした少女が、親戚に引き取られ、養女となる。 父・淳悟と娘・花の、普通では考えられない関係が、 娘の結婚から時を遡って描かれる。 2人を取りまく周囲の人々は、 みんなやさしい。 2人がかつて暮らしていた北の町の人々も、 花が結婚する…

 コールドゲーム  荻原 浩

「愛しの座敷わらし」がなかなかいいなあと思い、 同じ著者の本がちょうど図書館にあったので読んでみた。 ストーリーは、高校3年生になった主人公光也の 中2のときのかつての同級生たちが次々に襲われたことから始まる。 犯行予告によると、中2のときにみん…

 ぐるりのこと  梨木香歩

「西の魔女が死んだ」を映画館で見た後に、本屋さんで買った 梨木さんのエッセイ。 旅をしたときのこと、ニュースを見て感じたこと、 そうした身の回りの「ぐるりのこと」を、 静かに、深く考えている。 毎日、仕事と家事と育児をこなしながら、 少しでも自…