夜明けの街で  東野 圭吾

湯本香樹実さんの本をまとめ読みしている途中で、
ひょっこり図書館から連絡があり、
久しぶりに湯本さん以外の本を読んだ。


30台サラリーマン。妻と幼稚園の子どもあり。
会社に入ってきた派遣社員の31歳の女性と不倫関係になる。
いけないいけないと思いつつ、自分ではどうしようもなく惹かれていき、
運良く妻は何も気が付かない様子で、
ああ、俺もまだまだ男として捨てたもんじゃないなあ、なんて。


とまあ、真ん中あたりまでそんな話が延々と続く。
なんだか「夜の桃」みたいだなあ。
東野圭吾もこんな話を書くんだー。ふーん。ほ〜。


なんて思っていたら、途中から15年前の殺人事件が絡んでくる。
それからが、おおっ、やっぱり「夜の桃」とは違うね!
という展開になり、ラストのどんでん返しは、さすが東野圭吾だね!と。


湯本さんの本は、心にじわ〜っと響くというか、
読みながらいろいろと自分の心に問い掛けてしまうような感じだったので、
まったく違うタイプの本で、純粋に読書を楽しんだな〜という感じ。


ただ。
やっぱり、男ってバカだなあ・・・
とは思ったけれど。
それも、主人公が自分と同年代の男だからか
なおさら哀れだったなあ。


夜明けの街で

夜明けの街で