8月の読書メーター

8月も3冊。
後半はずっと「東京喰種(トーキョーグール)」読んでた。
最初はうげーと思いつつ、気がついたらはまっちゃってた。


2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1185ページ
ナイス数:45ナイス

格闘する者に○ (新潮文庫)格闘する者に○ (新潮文庫)感想
タイトルがいいなあと思って、ずっと気になっていた作品。しをんさんのデビュー作だったとは、知らなかった。ユーモアたっぷりの文体で、読みやすかったし、おもしろかった。でも、やっぱり最近の作品の方が話に深みや厚みが出て、読み応えがある気がする。
読了日:8月7日 著者:三浦しをん


島はぼくらと島はぼくらと感想
島で暮らす4人の高校生たち。子どもがいずれ島を出て行くことを前提に子育てをする親、それぞれの事情を抱えて島にやってくるIターンの人たち、そして、それをつなぐ仕事。島の中の濃密な人間関係は、時には重たいかもしれないけれど、それ以上に温もりがある。島に残らねばならない網元の娘、布花の溢れ出た本音のシーンでは、涙があふれた。でも、それを受け止めた仲間たち、そしてそこからスタートした布花がよかった。どんな場所でも、どこででも、自分の居場所は作れる。いつからでも、スタートできる。
読了日:8月9日 著者:辻村深月


海と月の迷路海と月の迷路感想
昨年、軍艦島を見学したばかりだったので、あの廃墟にたくさんの人が生活し、働いていた頃の様子が生き生きと描かれていて面白かった。新米の巡査が刑事の仕事を正義感と責任感のみでやり遂げて行く姿に、一緒になってハラハラしたりドキドキしたり。分厚い本だったけれど先が気になってどんどん読み進めることができた。しかし、会社名や県や市などの名前は、あそこまで明らかならイニシャルにしなくてもいいのになあ。イニシャルばかりでわかりづらかった。
読了日:8月18日 著者:大沢在昌

読書メーター

 7月の読書メーター

おお、今度は3冊。
そうか、試験対策の本を読んでいたから、普通の本が読めなかったんだな


2014年7月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:648ページ
ナイス数:34ナイス

ホテルローヤルホテルローヤル感想
北国の今は廃墟となったラブホテル「ホテルローヤル」にまつわる人々のお話。現代の話から、少しずつ過去にさかのぼって、そしてなんとなく話がつながっているオムニバス。それぞれの登場人物が自分の本当の気持ちを抑えながら、ふとした瞬間にそれに気付くときの心の動きが、とても上手だと思う。特に恋人に裸身を撮られる美幸と、掃除係のミコさんが心に残った。
読了日:7月1日 著者:桜木紫乃


ガールガール感想
30代の働く女性が主人公の短編集。半沢直樹ほどじゃないけれど、なかなかスカッと爽快感のあるお話で、楽しかった。ま、私はまるでガールじゃないし、30代の頃もガールではなかったけれど。しかし、これを男性作家が書いたというのが面白いなあ。
読了日:7月8日 著者:奥田英朗


蛇行する月蛇行する月感想
高校時代から騒動を起こして、卒業後もとても幸せとはいえない生活を送っているように見える順子。でも、彼女は「しあわせ」だと言う。彼女を取りまく人々の目から、人生から見た彼女。そこにいるだけで、周りに影響を与える順子のまっすぐな生き方。なかなかできない生き方だけど、ステキだなあと思う。じわじわと来る物語だった。
読了日:7月28日 著者:桜木紫乃

読書メーター

 6月の読書メーター

あれ?2冊だって!ひゃー。


2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:702ページ
ナイス数:58ナイス

彼女の血が溶けてゆく (幻冬舎文庫)彼女の血が溶けてゆく (幻冬舎文庫)感想
ストーリーはどんでん返してんこもりで、おもしろいと言えばおもしろいんだけど、どうにも話の流れが強引というか。え?なんでそうなるの?あ、それで進んじゃうのね…、みたいな感じ。主人公も自虐的なわりに言ってることがコロコロ変わって、感じ悪いし。このシリーズを読んでみようと思ってたけど、もういいかな。
読了日:6月14日 著者:浦賀和宏


政と源政と源感想
幼馴染のおじいちゃん、源と政。反発し合いながらも、お互いを大事に思っている様子がとっても微笑ましい。腰痛と戦いながら、大事な弟子の一大事に二人で立ち向かうのもステキ。政が別居中の妻に送る葉書が味わい深くてよかったなあ。徹平夫婦の今後も楽しみだし、シリーズ化してほしい。
読了日:6月23日 著者:三浦しをん

読書メーター

 5月の読書メーター

2014年5月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2032ページ
ナイス数:63ナイス

名もなき毒 (文春文庫)名もなき毒 (文春文庫)感想
人間の心の毒、青酸カリの毒、土地の毒、いろんな毒と人間関係が絡み合って、読み応えがあった。今多家の裕福ぶりと、底辺で生きる人の違い、そしてその間で宙ぶらりんな感じの主人公の心の揺れが淡々と描かれているのも興味深い。ただ、杉村家のおままごとのような家庭の様子がどうもムズムズする……
読了日:5月9日 著者:宮部みゆき


光感想
津波に襲われた美しい島、生き残った3人の子どもたち。彼らのその後の人生と、彼らの周りの人々の心の影。美花を思う信之、信之を思う輔、届かない想いが切ない。でも、一番きついなと思ったのは、どこにでもいそうな主婦の南海子かもしれない。娘の椿の将来が心配。そして、今この瞬間にも何人の椿が生まれているんだろうかと思うと怖い。
読了日:5月14日 著者:三浦しをん


色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年感想
高校時代の仲間、大学時代の年下の友人、大切な人に去られてしまう、色彩を持たないつくる。自分の魅力に気付けないまま、傷ついた心を持ち続けて年齢を重ねていく切なさに苦しくなった。それを自分で解決して乗り越えていくための決意はよかった。それでも、乗り越えても乗り越えても、また人は傷つくのだけれど。
読了日:5月21日 著者:村上春樹


世界地図の下書き世界地図の下書き感想
児童養護施設で暮らす子どもたち。彼らの背負う背景がつらくて、でも、施設の仲間たちとの結びつきや温もりに救われる。一つの道が閉ざされても、同じ太さの別の道が続いている。そう信じて、一つの道から別の道に踏み出すことは、逃げるのではなくて強さなんだと思う。
読了日:5月28日 著者:朝井リョウ


野心のすすめ (講談社現代新書)野心のすすめ (講談社現代新書)感想
歯に衣着せぬ物言いに、ひ〜となることはあるけれど、努力の人なんだなあと思う。努力の後に得たいものや価値観のベクトルが私とは違うけれど、自分が何もしないで、自分の不幸を社会や人のせいにするような考え方がイヤだというのは共感できる。「辛い時期、苦難の時期も、その時に努力し続けることで、実は後でいちばん胸を張れる期間になっている」というのが心に響いた。
読了日:5月28日 著者:林真理子


世界から猫が消えたなら世界から猫が消えたなら感想
自分の寿命を一日延ばすために、何かを一つ世界から消す。消すことによって、改めて自分にとってのそのものの存在の意味や、それに関わる自分の人生を振り返るきっかけになる。自己セラピーみたいな感じだなあと思った。お母さんからの手紙はよかったなあ。私も死ぬ前に子どもに手紙を書いておこう。
読了日:5月31日 著者:川村元気

読書メーター

 4月の読書メーター

2014年4月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1856ページ
ナイス数:74ナイス

明日の記憶 (光文社文庫)明日の記憶 (光文社文庫)感想
認知症になってしまった本人のつらさ、悲しさ、苦悩がじわじわ伝わってきた。本人だけでなく、家族もつらい。病気に立ち向かい、戦いながらも、時には感情に押しつぶされてしまう。それでも、また、立ち向かう。今の日本では、とても他人ごとではない、すぐ隣にあるストーリーだと思う。
読了日:4月8日 著者:荻原浩


黒笑小説黒笑小説感想
「歪笑小説」が面白かったので、こちらも読んでみた。うーん、まあまあかな。編集者と作家の話がやっぱり面白い。一人よがりの作家は、お付き合いするのは大変そうだけれど、傍から見ている分には楽しいなあ。
読了日:4月11日 著者:東野圭吾


モンスター (幻冬舎文庫)モンスター (幻冬舎文庫)感想
美に対する主人公の執念がすごい。でも、あれだけつらい思いをしたらそうなるかなあ。顔が変わるにつれて性格が変わって行く様子も面白かった。最後は切なかったかな。でも、主人公にとっては、幸せだったんだろうな。
読了日:4月13日 著者:百田尚樹


小さいおじさん小さいおじさん感想
「小さいおじさん」がメインのファンタジーかと思っていたら、バリバリ働く設計士、パートの主婦、不倫後無職の女性という、3人のアラサー女性の等身大の物語だった。不倫相手の妻と会ったところが、一番ぐっと来た。みんな、それぞれに誰かのことをうらやましいと思いつつ、自分の立場で一生懸命生きているんだなあ。
読了日:4月20日 著者:尾崎英子


死神の浮力死神の浮力感想
子どもを殺された上に犯人がどうしようもなくひどいヤツで、最初は読むのをやめようかと思ったけれど、千葉さんのキャラクターに山野辺夫妻と同じく救われながら最後まで読んだ。還元キャンペーンはなんだそれ?と思ったけれど、これが結果的にいいお仕事をしてくれるなんて。つらい思いが根底にはあるものの、最後の最後まで面白くて、ほんわかさせてくれる不思議なストーリーだった。
読了日:4月25日 著者:伊坂幸太郎

読書メーター

 3月の読書メーター

2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1142ページ
ナイス数:85ナイス

マリアビートル (角川文庫)マリアビートル (角川文庫)感想
グラスホッパーの後、楽しみに読んだ。今度は東京から盛岡までの新幹線の中での数時間の物語。登場人物たちが錯綜してかなり濃い時間&空間になっている。グラスホッパーの登場人物もいい感じでちょこちょこ顔を出すのがいい。でも、王子が嫌いすぎる。読んでいてあまりの不快感に読むのをやめようかとも思ったけれど、王子が最後にひどい目に会うのかどうか気になって読み進んだ感じ。超強い木村夫婦と、トーマス好きの檸檬が好きだった。
読了日:3月2日 著者:伊坂幸太郎


教場教場感想
刑事モノや警察モノの物語は、その内部のドロドロっぷりにいつも「ひ〜」となるが、実際に警察官になる以前の警察学校でもすでに足の引っ張り合いというかドロドロしているのかとビックリ。そりゃあ、そういう環境を卒業して警察官になったら、そこもドロドロだろうなあと、ある意味納得。その中でも風間教官の懐の深さというか思慮深さ、指導力はかっこよかった。
読了日:3月9日 著者:長岡弘樹


パラダイス・ロストパラダイス・ロスト感想
D機関のスパイが素晴らしすぎてかっこいい。ここまで完璧だと見ていて気持ちいいな。結城中佐の過去に近づきそうだったとき、すごく知りたいけれど知るのがもったいないような気持ちだった。でも、D機関のウワサが広まりすぎてミステリアス度が下がりそうな気がする。
読了日:3月13日 著者:柳広司

読書メーター

 Endless SHOCK 2014

  • 今年は3回、帝国劇場に行くことができました
  • 1階席が1回、2階席が2回
  • 1階も2階も、それぞれ見どころがあってステキです
  • 今年は登場のシーンが違っていたような
  • 今まではみんなの中にいた座長が、今年は一人で登場
  • この最初の幕が上がったときの座長を見ると
  • 毎回、どうしようもなく、今この時にここにいられる幸せを実感する
  • 変わっていたといえば、最初のマジックのシーンが変わっていた
  • ちょっとマンネリ気味(もごもご)だったので、よかった
  • オーナーも変わった
  • モリクミさんは、なんと言ってもダイナマイトなバストが!
  • あのスタイルのせいか、かわいらしいオーナーだった
  • 今回、変わったところで一番よかったのは
  • 2幕でリカに対するコウイチの「成長したな」というセリフがなくなったこと
  • もう、このセリフがどうしてもどうしても嫌いで
  • 今回、「ありがとう」だけになっていて、ホッとした
  • 一緒に行ったお友だちが納得できないシーンは
  • 「一幕の終わり、暗すぎないか?」「ジャパネスクがハッピーエンドだからいいんだよ」
  • あれだけ撃たれて切られてたら、たとえ本来の終わり方をしていたとしてもハッピーエンドじゃないだろう、と
  • たしかにww
  • ジャパネスクの「この、死に損ないがぁぁぁ!」の死に損ないっぷりはお見事だもんね
  • そして、座長の演技がちょっと変わった気がする
  • オーナーと感情をぶつけ合う場面とか
  • 特に「夜の海」の最後の表情がよかった
  • 歌って踊る座長の素晴らしさはわかっていたけれど、演じる座長にもジーンとした
  • 何度見ても、何度も見たくなるSHOCK
  • ああ、博多も大阪も行きたい……
  • そして、そろそろサントラも出してほしい