4月の読書メーター

2014年4月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1856ページ
ナイス数:74ナイス

明日の記憶 (光文社文庫)明日の記憶 (光文社文庫)感想
認知症になってしまった本人のつらさ、悲しさ、苦悩がじわじわ伝わってきた。本人だけでなく、家族もつらい。病気に立ち向かい、戦いながらも、時には感情に押しつぶされてしまう。それでも、また、立ち向かう。今の日本では、とても他人ごとではない、すぐ隣にあるストーリーだと思う。
読了日:4月8日 著者:荻原浩


黒笑小説黒笑小説感想
「歪笑小説」が面白かったので、こちらも読んでみた。うーん、まあまあかな。編集者と作家の話がやっぱり面白い。一人よがりの作家は、お付き合いするのは大変そうだけれど、傍から見ている分には楽しいなあ。
読了日:4月11日 著者:東野圭吾


モンスター (幻冬舎文庫)モンスター (幻冬舎文庫)感想
美に対する主人公の執念がすごい。でも、あれだけつらい思いをしたらそうなるかなあ。顔が変わるにつれて性格が変わって行く様子も面白かった。最後は切なかったかな。でも、主人公にとっては、幸せだったんだろうな。
読了日:4月13日 著者:百田尚樹


小さいおじさん小さいおじさん感想
「小さいおじさん」がメインのファンタジーかと思っていたら、バリバリ働く設計士、パートの主婦、不倫後無職の女性という、3人のアラサー女性の等身大の物語だった。不倫相手の妻と会ったところが、一番ぐっと来た。みんな、それぞれに誰かのことをうらやましいと思いつつ、自分の立場で一生懸命生きているんだなあ。
読了日:4月20日 著者:尾崎英子


死神の浮力死神の浮力感想
子どもを殺された上に犯人がどうしようもなくひどいヤツで、最初は読むのをやめようかと思ったけれど、千葉さんのキャラクターに山野辺夫妻と同じく救われながら最後まで読んだ。還元キャンペーンはなんだそれ?と思ったけれど、これが結果的にいいお仕事をしてくれるなんて。つらい思いが根底にはあるものの、最後の最後まで面白くて、ほんわかさせてくれる不思議なストーリーだった。
読了日:4月25日 著者:伊坂幸太郎

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