9月の読書メーター


読み応えのある本が多かったな。
図書館からバンバン本が重なって届いたので
頑張って読んだ。


2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1530ページ
ナイス数:88ナイス



神去なあなあ夜話神去なあなあ夜話感想
清一さんやヨキの両親の事故の話は、切なくて泣けた。でも、大事な人が亡くなっても、人は笑って生きて行くことができるんだよね。そして、自分が死んだ後に、残された大切な人のために自分ができることをする。自然の声を聞きながら、自分にとって大事なものを大事にする。シンプルに生きるってステキだなあ。そして、繁ばあちゃんがかわいくて大好き。
読了日:9月2日 著者:三浦しをん


ルーズヴェルト・ゲームルーズヴェルト・ゲーム感想
企業の野球部の存続に、会社のリストラ、買収、技術競争、株主とのゴタゴタなど、いろんなことが絡まり合って読み応えたっぷり。野球にはまったく興味がないけれど、最後の試合は電車の中で読みながら涙をこらえるのに大変だった。野球を軸に1つになる会社の姿、中でも最初はイヤな奴だと思っていた専務の笹井さんが一番よかった。
読了日:9月6日 著者:池井戸潤


鍵のない夢を見る鍵のない夢を見る感想
どこかゆがんだ思考で自分本位の大人になりきれない男、そして自意識過剰で被害者意識に固まった女、そんな男と女が次々に出てくる。うへ〜、と思いながらも、読んでいてうんざりするような登場人物を描き続ける作者って、実はすごい人なんじゃないかとさえ思えるような、不思議な作品。正直、読後感はよくない。でも、こういう人たち、いるよな……
読了日:9月12日 著者:辻村深月


エンジェルフライト 国際霊柩送還士エンジェルフライト 国際霊柩送還士感想
「死」に向き合い、そして、残された人を「死」に向き合わせる仕事。諭すでもなく、慰めるでもなく、励ますでもなく、残された人の想いと、死んでしまった人の想いまでも受けとめる仕事。ものすごい覚悟が必要な仕事だと思う。「死」は避けられているからこそ、その無知や悲しみにつけこむ人もいる中で、エアハースのような人たちが今の日本にいて、同じ時代を生きているということをまた誇りにも思えた。全然違う仕事だけれど、自分の仕事に対する姿勢も見つめ直すことができた。
読了日:9月20日 著者:佐々涼子


サファイアサファイア感想
宝石にまつわる短編集。なんとなくもや〜っとするような、後味の悪いような話が続くのだけれど、最後の3話は救いがある感じでよかった。特に「ムーンストーン」がよかったかなあ。中学時代の同級生が、それぞれ人の目に振り回されて自分を見失ってしまったときに、互いに相手を自分自身の中に引き戻してくれる。かっこいい2人だった。
読了日:9月23日 著者:湊かなえ

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