7月の読書メーター

2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1611ページ
ナイス数:46ナイス



さよなら渓谷さよなら渓谷感想
ずっと前に読んだ本だったけれど、映画化されるということで、真木ようこがすごく役にのめり込んだというのをTVで見て再読。最初に読んだときはとてもつらかったけれど、二度目で心の準備ができていたせいか、落ち着いて読めた。理性では納得できても、心では納得できないことって、あるよね。そして、レイプされた女性がいつまでも追い詰められて責められるのに、レイプした男は許される社会。まだまだそれが現実なんだな。つらいなあ。
読了日:7月5日 著者:吉田 修一


笑うハーレキン笑うハーレキン感想
淡々とした話のようでありながら、ところどころで「ええっ」とびっくりさせられることが出てきて(東口さんの過去とか橋本さんとか、おいおいおい…みたいな)最後まで気が抜けないおもしろさがあった。ホームレスの人が自尊心をなくしてしまう様子、それを利用する人がいること、それが切ない。切ないといえば、最後に一緒に仕事をしたスカの存在もがよかったなあ。
読了日:7月13日 著者:道尾 秀介


放蕩記放蕩記感想
母との確執、万引き、親の不倫、DV、同性愛、などなどてんこもりな人生だったんだなあ。母親との確執は、私もここまでではないけれどあったと思う。そして、私も自分が母親となって、子どもに対して同じように傷つけていることもあると思う。そして、それが人間なんだとも思う。傷つけたり、傷つけられたり、それは避けられないことかもしれないけれど、ただ、自分が傷つけたということには気づけるようになりたい。
読了日:7月20日 著者:村山 由佳


残り全部バケーション残り全部バケーション感想
登場人物たちの会話がいい。それぞれの章がなにげなく繋がる伏線も楽しい。脅しや当たり屋など悪事の派遣のお仕事は褒められたものではないけれど、憎めない感じで、こうやって世の中の人が何をするにしても生真面目に生きていければ、つらいことも悲しいこともなんとかやって行けそうな気がする。あと、当たり屋には気をつけないとね。
読了日:7月21日 著者:伊坂 幸太郎


リカリカ感想
出会い系サイトに消えゆく青春の輝きを求める中年男性にまずうんざり。恋愛以外に自分の楽しみとか価値を見い出せないものかと思うけれど、まあ、人それぞれだし。そしてリカのストーカーとしての言動はなるほどそういうものかと思うけれど、外見がどうしてそこまでグロテスクになってしまったんだろう。と、なんだかんだ言いつつ、続編も読みたい。続きが気になる。
読了日:7月27日 著者:五十嵐 貴久

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