4月の読書メーター

お、4月は結構読んだかも。


2013年4月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2015ページ
ナイス数:30ナイス



ストロベリーナイト (光文社文庫)ストロベリーナイト (光文社文庫)感想
ドラマを見てから読んだので、それぞれの役柄の俳優さんの顔が浮かんで、入り込みやすかった。姫川と菊田はドラマの方がよかったかな。ガンテツは本の方が最後救いがあってよかった。しかし、うへ〜なシーンがいっぱいで怖かった…
読了日:4月6日 著者:誉田 哲也


困ってるひと困ってるひと感想
ビルマ難民を支援していた真面目で一生懸命生きている大学院生がいきなり原因不明の難病にかかってしまう。身体の苦痛はもちろん、精神的な苦痛や医師とのやりとり、友人との関係、そして弱者につめたい制度でさらに苦しむ姿をユーモアたっぷりに書いているが、内容はやはりつらい。でも、自分のことはもちろん、誰のことも美化せずに書いている。自分を含めた人の弱さも強さもそのまま受けとめ、自立を目指す著者。本当に「よくやってますよ」と言いたい。
読了日:4月7日 著者:大野 更紗


ロング・ロング・アゴー (新潮文庫)ロング・ロング・アゴー (新潮文庫)感想
桐島、部活やめるってよ」のような子どもたちの間の上下関係というのは、小学生時代から築かれていくんだなあ。特に取り柄のない子とその親の切なさや、逆に小学生のころはヒーローだった子が永遠にヒーローであり続けられない切なさや、頑張る気持ちが空まわりする切なさや、そんな切ない気持ちがいっぱい詰まった本だった。子どもの頃のもやっとした気持ちを思い出すと同時に、今まさに自分の子どもたちは渦中にいるんだなとも思った。
読了日:4月14日 著者:重松 清


おかんの昼ごはん ---親の老いと、本当のワタシと、仕事の選択おかんの昼ごはん ---親の老いと、本当のワタシと、仕事の選択感想
「親の老い」と「ありのままの自分」と「仕事の選択」について書かれた本。親の老いは、最近帰省するたびに感じていたことでもあり、読みながら号泣〜。でも、その寂しさや悔しさを引き受けて親を見守るのが子どもが役割なんだなあと思った。「仕事の選択」も、これからの仕事についてすごく考えさせられた。「働く」というより、その前に「選ぶ」ことの大切さ。忘れがちだったけど、それこそ自己表現の第一歩なんだな。
読了日:4月19日 著者:山田 ズーニー


下に見る人下に見る人感想
上から下と縦に並べたがる日本人。自分より下を作って線引きすることで安心する。うーん、なるほどなあ。その線引きが容姿や学歴や結婚や会社や地域や、ほぼあらゆる面で存在しているのに、改めて気づかされてゾッとした。自分が安全地帯にいて、他者の不幸を見ることに幸せを感じる「ドリフ」は、なるほどと思った。私がどうしてもリアクション芸が好きになれないのは、こういうことだったんだなと。
読了日:4月21日 著者:酒井 順子


共喰い共喰い感想
性欲の固まりのような動物的な父親が気持ち悪くて、電車の中で読んでいて気分が悪くなった。この父親の血をひいていることにおびえつつ、性と暴力への欲望を抑えきれない主人公の高校生の苦悩を思うと、気の毒というより、こういう人たちが世の中にどれだけいるんだろうという恐怖の方が先に立ってしまった。
読了日:4月22日 著者:田中 慎弥


【文庫】 その時までサヨナラ (文芸社文庫)【文庫】 その時までサヨナラ (文芸社文庫)感想
本屋さんのPOPに惹かれて読んでみた。けど、うーん、期待値が高すぎたのか、内容的にはもっとジーンとするのかなと思っていたけれど、そうでもなかった。特に後半が、なんとなくただストーリーが流れて行くだけのような。
読了日:4月25日 著者:山田 悠介

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