2月の読書メーター

2月は遠方に取材に行くことが多かったので
電車に乗る時間が長く、本を読む時間も長かった。
こういうのはいいな。


2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1862ページ
ナイス数:28ナイス



OLはえらいOLはえらい感想
一般職のOLさんって、うんうん、私もかつてこんな感じだったなあ。自分の価値がわからなくて、心もとなくて、何かに焦っていて。それでも、今になって思う。責任のない仕事を淡々とこなして、定時で帰って、帰りにデパートに寄って、家に帰ったら親がご飯を用意してくれて。どんなに少なくても毎月確実に給料が入って、年に2回はボーナスが出て。それが、どれだけ幸せなことか。と、読みながら隣の芝生がうらやましくてくじけそうになりました…
読了日:2月25日 著者:益田 ミリ


プリズムプリズム感想
美人の人妻が家庭教師先の多重人格の青年と恋に落ちるという物語なのだけれど、どうも作品全体に流れる色恋沙汰がうーむ…という感じ。いや、恋愛を軸に多重人格を描いているのかもしれないけれど、とても30過ぎた女性とは思えない幼稚な感じが、どうも、うーん、どうもねえ…
読了日:2月23日 著者:百田 尚樹


ダブル・ジョーカー (角川文庫)ダブル・ジョーカー (角川文庫)感想
今回はD機関ではないもう一つのスパイ組織がからむ、まさにダブル・ジョーカーで深みが増すといか。結城中佐の過去も出てきて、ますます惚れる。この続編も読もう〜。
読了日:2月18日 著者:柳 広司


すーちゃんすーちゃん感想
自分を変えたいと思っているすーちゃん、不倫の恋愛や営業の仕事に疲れてストレスがたまっているまいちゃん。毎日の小さな出来事に傷ついたり、泣いたり。そんな淡々とした生活の中で、2人がそれぞれ、自分なりに自分だけの答えを見つけるのがいいなあと思った。あと、傷ついたり傷つかなかったりというのは、自分の状態にもよるんだなあ。自分がいい状態でいることが、自分を守ってくれるんだな、と思った。
読了日:2月12日 著者:益田 ミリ


何者何者感想
観察者の立場で他の人を見ることで、自分は他の人とは違うと思っている人、自分の才能を理解できない周りが悪いんだと思っている人、大人になってもこういう人っている。ただ、それが短期間に赤裸々に溢れ出てしまうのが、就職活動という時期なのかも。しかし、私たちのころの就活と今は全然違うのにびっくり。便利なんだか不便なんだか。でも、きっと基本は変わらないんだろうな。マニュアルじゃなく本当の自分を出せる場所、そんな自分を受け入れてくれる場所と出会うこと。でも、そういうマッチングって、ほんとは一番難しいんだよなあ。
読了日:2月8日 著者:朝井 リョウ


夢のカルテ (角川文庫)夢のカルテ (角川文庫)感想
催眠をつかった女性カウンセラーのお話。このカウンセラーはちょっと特別の力を持っているのでSFチックな部分もあるけれど、無意識にアクセスして心を読み解こうとする過程やカウンセラーのあり方とか、なかなか面白かった。
読了日:2月4日 著者:高野 和明,阪上 仁志


ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム感想
極秘のスパイ養成機関であるD機関。自分の存在をまったく消して、相手の裏の裏の裏の裏を読む一流のスパイたち。何にしても、一流の人たちの思考回路というか世界というのは面白い。そのスパイを育てている結城中佐がまたとことんスパイ道を極めた非道な指導者という感じでかっこいいんだけれど、ときおりふと人間味を感じさせてくれて。それがよかった。これ、続編もあるらしい。読もう〜
読了日:2月3日 著者:柳 広司

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