ナモナキラクエン  小路 幸也

父親と暮らす、母親が違う4人の子どもたち。
母はみんな出て行ってしまい、
父の友人らしき朝美さんという女性が
普段の生活は世話を焼いてくれる。


そんなある日、いきなり父が死んでしまう。
父は子どもたちにそれぞれの母親の住所と名前を遺言に残していた。
4人の子どもたちは、父が残してくれた愛車に乗って
それぞれ自分の母親に会いに行く。


ちょっと変わったこだわりを持ったお父さん。
なぜ、母親が4人が4人とも子どもを置いて出て行ったのか、
それは子どもたちにとって謎のままで。
最後にその謎が解けるのだけれど
それが切なくて。
秘密を抱えたまま死んでしまったお父さんは、
かっこいい。
そして、それを支えた朝美さんや
お父さんの友だちも、かっこいい。


そして、個性豊かで自分を大事に生きている子どもたちも。
ステキだなと思った。
ステキなお話だった。


ナモナキラクエン

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