元気でいてよ、R2-D2。 北村 薫
まえがきに「怖い話」を含めた影のある短編集をつくることになったと
書かれてあったけれど、特にわかりやすい恐怖は感じなかった。
それよりも、普通に暮らしている人の中にある
嫉妬や、ねたみや、怒りや、過去のつらい記憶が
ふっと見えてしまう瞬間の怖さというか、
とりかえしのつかないことをしてしまったときの
心にぽっかりと穴があいたときの感じとか。
でも、ふだん生きていく中で
そういうのが一番怖いのかもしれないなあ。
オバケなんてしょっちゅう会うわけじゃないしね。
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/08/26
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (27件) を見る