シンプル・プラン スコット・スミス
夏休みに実家に帰ったときに、本棚にあった本。
ずっと前に私が読んで置いていった本だった気がする。
ストーリーはすっかり忘れていたので、持ち帰って再読。
主人公ハンクと兄のジェイコブが、友人のルーと3人で
偶然雪の中に墜落した飛行機を見つける。
その中には400万ドル以上の大金が。
警察に届けようというハンクに、ジェイコブとルーが山分けしようと持ちかけ
ハンクもついその気になってしまう。
ハンクは無事にお金を自分たちのものにするために
シンプルな計画を考えるのだけれど。
しかし、このジェイコブとル―がまただらしなくて欲深くていいかげんで。
危なっかしいことこの上なく。
そして、彼らはお金を守るために
意に反してどんどん罪の深みにはまってしまう。
犯罪にも大金にも縁のなかった普通の人たちが
大金を目の前にして、夢物語が現実になることを実感してしまって、
普通なら理性が働いてできないことを
理性的にやってしまうところが怖い。
何よりも現実の生活に疲れているんだよね。
人って、そこから抜けられないからこそ
それを受け入れて頑張れるんだろうなあ。
そこから一度でも抜けられると思うと
もう前の生活を頑張れなくなっちゃって、
戻らないためにものすごく頑張っちゃうんだなあ。
やっぱり、平凡が一番。うん。
- 作者: スコット・B.スミス,Scott B. Smith,近藤純夫
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1994/02/01
- メディア: 文庫
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