5 佐藤 正午
初めて読んだ作家さん。
妻に対してこれっぽっちも欲望を持てない夫が、
バリ旅行のある出来事をきっかけに、
妻への気持ちを取り戻す。
妻には浮気相手がいるのだが、
それがこの物語の主人公の作家で。
この作家がどうにもまあ、偏屈というか自分勝手というか。
女好きだし。なんだかいいかげんだし。
冷めないスープはないように、
冷めない愛もない。
でも、冷めてもおいしかったりすれば、
また違う味わいを楽しめればいいんじゃないかなあ。
いつまでも熱いスープのままでいてほしいと思うから、
つらくなるんじゃないかと思う。
なんてことを思った。
でも、やっぱり主人公の作家がどうも嫌いで
読むのが大変だった。
- 作者: 佐藤正午
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/01
- メディア: 単行本
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