鱗姫  嶽本 野ばら

主人公は「美」に異常なまでに執着する高校生、楼子(たかこ)。
家もお金持ちで、自分も兄もものすごく美しく、
その語り口や思考回路がそれはそれはあまりにもタカピーすぎて
最初はぎえ〜、と思っていたけれど、
デフォルメされすぎているからか、だんだん面白くなってくる。


その楼子が、ある奇病に冒されてしまう。
それは代々伝わる遺伝病で、治療方法もないと言う。
病気におびえる楼子に、猛烈な悪意を持ってつきまとうストーカーが現れる。


あまりにも極端な美意識と、それを持つ人々の奇行、
そして独特すぎる奇病や、楼子の恋愛など
この作者が持つ世界観なのかなあ、初めて読んだのでびっくりした。
でも、ずっと「うへ〜」な感じなのだけれど、
それほど嫌いでもないかな。
おもしろい世界を見せてもらった感じ。


鱗姫―uloco hime

鱗姫―uloco hime