あの頃のだれか   東野 圭吾

これは加賀刑事シリーズではなく
過去に単行本化されなかった作品を集めた短編集だった。
発表された時期を見ると、どれも1990年代のもので、
最初の「シャレードがいっぱい」なんて
思いっきりバブルな時代の単語(アッシー、メッシー、ポケベル)
などが出てきて、軽く引く……


が、それなりにいろんなテイストの作品が集まっていて
結構おもしろかった。
最近、続けて読み過ぎて東野作品はちょっぴり食傷気味だったのだけれど
(なのになぜ読むかと言われると、図書館にまとめてぐわーっと
 予約登録したのが今になってどんどん届くからという……)
新鮮な感じで読めたのがよかった。


あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)

あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)