県庁おもてなし課 有川 浩
高知県庁に観光を強化するための「おもてなし課」が発足。
このなかなかステキなネーミングの新しい部署だけれど、
メンバーはもちろん県庁の職員なので
お役所意識丸出しで効率悪く時間の無駄遣いが激しく
それに本人たちはまるで気がついてないという・・・
そこに、観光特使として任命された作家吉門が手厳しい指摘をし、
少しずつおもてなし課が変わっていく。
物語自体も面白かったけれど、
企画の立て方とか、視点の変え方とか、
その辺りの仕事をしていく上でのノウハウが面白いなと思った。
物語も「フリーター家を買う」あたりを思わせる
なんかいい感じでまとまっていって、ほのぼのとしているんだけど、
先日読んだ「白銀ジャック」と同じく
なんとなく、まとまりすぎてざわざわするのは
私がそういうのを素直に受け入れられなくなっている
心の状態のせいなのかなと思ったりもする。
というか、単に甘々な作品が最近ちょっと苦手なんだろうな。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/03/29
- メディア: 単行本
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