県庁おもてなし課  有川 浩

高知県庁に観光を強化するための「おもてなし課」が発足。
このなかなかステキなネーミングの新しい部署だけれど、
メンバーはもちろん県庁の職員なので
お役所意識丸出しで効率悪く時間の無駄遣いが激しく
それに本人たちはまるで気がついてないという・・・


そこに、観光特使として任命された作家吉門が手厳しい指摘をし、
少しずつおもてなし課が変わっていく。


物語自体も面白かったけれど、
企画の立て方とか、視点の変え方とか、
その辺りの仕事をしていく上でのノウハウが面白いなと思った。


物語も「フリーター家を買う」あたりを思わせる
なんかいい感じでまとまっていって、ほのぼのとしているんだけど、
先日読んだ「白銀ジャック」と同じく
なんとなく、まとまりすぎてざわざわするのは
私がそういうのを素直に受け入れられなくなっている
心の状態のせいなのかなと思ったりもする。
というか、単に甘々な作品が最近ちょっと苦手なんだろうな。


県庁おもてなし課

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