あの日に帰りたい 乾 ルカ
こちらも短編集。
舞台はやはり、北海道。
今までの作品に出ていたグロテスクな部分はほとんどなく(少しあったけど)
どれも、「あの日」と「現在」が不思議にシンクロして
ほんわかと温かな気持ちになったり
切なくなったり
泣きたくなったり。
過去にとらわれずに生きた方が
それはいいんだけれど、
でも、どうしようもなく強い経験をしてしまったら
とらわれてしまわずにはいられない。
そして、それを悪いなんて言えないし、
そこから歩きだすのも、また自分しかなくて。
でも、そこから歩きだすときは
人って強く、やさしくなれるんだなあ。
と、思った。
- 作者: 乾ルカ
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2010/05/20
- メディア: 単行本
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