かばん屋の相続 池井戸 潤
銀行で融資の仕事をする銀行員と
その取引先である中小企業との出来事というか
話を描いた短編集。
作者は、もともと銀行員だったのね。
なるほどなるほど。
ふだん、私が接する銀行員というのは
窓口の人くらいなのだけれど、
融資担当のお仕事というのは、
本当に大変なんだなあと思う。
取引先の相手と、二人三脚で
それこそ一緒に経営しているようなものなんだな。
深いなあ。
「かばん屋の相続」は、
「空飛ぶタイヤ」を彷彿とさせる
ちょっと爽快な展開だったけれど、
「芥のごとく」は、胸がぎゅっとなった。
会社を経営するというのは、本当にすごいことだ。
そして、それを支える銀行員というのもすごい。
まあ、イヤな人もいるみたいだけど。
- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/04/08
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