バイバイ、ブラックバード  伊坂 幸太郎

借金の清算のために、バスに乗ってどこか恐ろしいところに
連れて行かれることになった主人公の星野。
星野の監視役である繭美と結婚するということにして
それまで付き合っていた5人の恋人(5股…)と別れを告げに行く話。


5人の恋人たちは、それぞれ子持ちであったり
泥棒もどきであったり、有名女優であったりと
みんな異なるタイプで、
なのに星野は特に何の取り柄も特徴もない普通の男で。
おまけにうっかり5股もしちゃって
あげくに借金のかたに恐ろしい場所に連れて行かれるような
どーしようもない男で。


なのに、どうも憎めないんだなあ。
そして巨漢の繭美のキャラがまたものすごい迫力で。
読みながらマツコの顔が浮かんでしまってしょうがなかったのだけれど、
後でアマゾンのレビューとか見てると
ほかの人もそうだったみたい。
この繭美も、最初はなんてすげーむかつくヤツと思ったんだけど、
だんだん憎めなくなるというか、結構好きかも、なんて思えてきて。


最後の終わり方はちょっと「え?」という感じで、
ここで「え?」と思う私は読解力というか想像力に欠けてますかね?
とケンカ売りたくなりましたが、
でも、なかなか面白かった。


バイバイ、ブラックバード

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