タンゴステップ  ヘニング・マンケル

海外の小説を読むのは、もしかしたらすごく久しぶりかも。
主人公はスウェーデンの警察官、ステファン。
なんと舌ガンの宣告を受け、まもなく放射線治療を始めることになる。
そんな時に、引退した警察官の先輩モーリンが殺される。
それもかなりむごい殺され方で。
気になるステファンは、放射線治療前の休暇を機に
事件現場に向かう。
地元の警察と協力しながら(若干迷惑そうにされつつも)
操作を進めるうちに、モーリンの裏の顔が見えてくる。
おまけになぜか関係ないはずのモーリンの隣人まで殺されたりと
どんどん謎が深まっていく。


時折犯人側からの視点でも語られ、
また、戦時中のナチスの問題も絡んできて
なかなか奥深かった。
ただ、スウェーデン人の名前が覚えづらいのと、
謎のエピソードがたくさんありすぎて
時間をおいて読むと混乱しそうだった。
なるべく一気に読むのがコツ。
いや、記憶力がある人は大丈夫だと思うけど。


タンゴステップ〈上〉 (創元推理文庫)

タンゴステップ〈上〉 (創元推理文庫)