君は素知らぬ顔で  飛鳥井 千砂

この作家さんの作品は初めて読んだ。
時系列順にオムニバスになっているのだけれど、
それぞれの作品の登場人物がそれぞれ少しずつリンクしている。
そして、すべての作品の背景に「ゆうちゃん」というアイドルが登場する。
時の流れとともにこの「ゆうちゃん」の成長も描かれている。
なんだか面白い手法だなあと思った。


ストーリーも面白かった。
誰もが感じるような、他人に対する不愉快な感じ。
世の中に対する不満。
それを、ふと見方を変えることで、
マイナスな考え方のループから抜け出せて、
新しい一歩を踏み出せるようになる。
そんな登場人物たちの姿が心地よかった。


君は素知らぬ顔で

君は素知らぬ顔で