4TEEN 石田衣良
14歳、中学2年生の4人の男の子たち。
自分の息子と同じような年代の男の子たちの話ということで、
読んでみた。
しかし、男の子たちって、ほんとにオバカだなあ。
エッチに、女の子に、とっても興味があるんだけれど、
実際にそういうことを目の前にすると緊張して固まってしまって。
登場人物たちの言動が、ツカサが話してくれる友だちとの会話と重なって、
おかしくておかしくて、
何度も笑って、
そしてほんわかと温かくなって、
何度か泣いた。
4人のうち、ナオトという子はウェルナー症候群という
老化が進んでしまう難病にかかっている。
その子との距離感の取り方が、とてもいい。
心配して、気遣いながらも、病気だからといって特別扱いはしない。
ものすごくお金持ちだったり、頭がよかったり、健康だったり、貧乏だったり、
4人の個性も家庭環境もそれぞれ違うけれど、
それ以前に4人がそれぞれを人間として、
かけがえのない友だちとして尊重しあっているのが、とてもいい。
男の子って、いいなあと思った。
今まで、男に生まれなくてよかった。女でよかったと思っていたけれど、
はじめて男の子がうらやましいと
ちょっとだけ思った。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: 文庫
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