4TEEN  石田衣良

14歳、中学2年生の4人の男の子たち。
自分の息子と同じような年代の男の子たちの話ということで、
読んでみた。


しかし、男の子たちって、ほんとにオバカだなあ。
エッチに、女の子に、とっても興味があるんだけれど、
実際にそういうことを目の前にすると緊張して固まってしまって。


登場人物たちの言動が、ツカサが話してくれる友だちとの会話と重なって、
おかしくておかしくて、
何度も笑って、
そしてほんわかと温かくなって、
何度か泣いた。


4人のうち、ナオトという子はウェルナー症候群という
老化が進んでしまう難病にかかっている。
その子との距離感の取り方が、とてもいい。
心配して、気遣いながらも、病気だからといって特別扱いはしない。
ものすごくお金持ちだったり、頭がよかったり、健康だったり、貧乏だったり、
4人の個性も家庭環境もそれぞれ違うけれど、
それ以前に4人がそれぞれを人間として、
かけがえのない友だちとして尊重しあっているのが、とてもいい。


男の子って、いいなあと思った。
今まで、男に生まれなくてよかった。女でよかったと思っていたけれど、
はじめて男の子がうらやましいと
ちょっとだけ思った。


4TEEN (新潮文庫)

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