海辺のカフカ  村上 春樹

1Q84』がすごい人気の村上春樹だけれど、
実は、この人の作品は、ずーっと昔に『ノルウェイの森』を読んだだけで。
それもほとんど内容は忘れてしまったし。
ともかく、世間でこれだけ騒がれている人気作家の作品を読んでみることにした。


物語は、15歳の少年カフカが家出をする話と、
戦争中に子どもたちがいきなり倒れた不思議な話と、
猫を会話ができるナカタさんが、猫探しをする話と、
3つの話が並行して進む。
それが、物語が進むにつれて
子どもたちが倒れた話とナカタさんの話が結びつき、
ナカタさんとカフカの話が近づいていく。


とても不思議な話で、私があまり得意ではない
ファンタジーぽい内容も入っていたけれど、
でも、面白く最後まで読めた。
「本」を読んだなあ、という満足感をたっぷり感じられた。


ところで、この物語の中で
私が一番惹かれたのが、
カフカが一人きりで過ごす森の生活。
木に囲まれた小さな山小屋で、
シンプルなごはんを食べて、
必要なものだけに囲まれて、
薪ストーブの前で、本を読む生活。
いいなあ・・・


海辺のカフカ〈上〉

海辺のカフカ〈上〉

海辺のカフカ〈下〉

海辺のカフカ〈下〉