デッドエンドの思い出 よしもとばなな
実は、よしもとばななの本を読んだのは、初めて。
なんとなーく、名前が「ばなな」というのに引いてしまって、
手に取ろうとしなかった。
この本は、雑誌か何かの「おすすめ本」のコーナーで紹介されていて、
図書館でふとそれを思い出して借りてみたのだ。
読んでみて、結構好きかもーと思った。
この本は、なんということもない普通の人たちの
生きていく姿が、柔らかな言葉で淡々と綴られているのだけれど、
みんな、人生のいろんな出来事(さらっと書いているけれど、
よく考えるとかなり悲惨な出来事だったりもする)を
ただただ、そのまま受け止めていて。
逃げるわけでもなく、ただ受け止める、静かで地に足のついた生き方は
読んでいて、こちらの心もすーっと静かになるような。
なんだか、うまく言えないけれど、
好きだなー。
- 作者: よしもとばなな
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/07/26
- メディア: 単行本
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