あなたがパラダイス  平 安寿子

「くうねるところすむところ」がとても好きで、
またこの人の本を読んでみようかな〜と思っていたところ、
図書館の棚にあったので借りてきた。


3人の女性が主人公のオムニバス。
共通点は、更年期とジュリー。
ジュリーかあ。たしかに、うちの母も好きだったなあ。
ええ、私もジュリーは歌えますよ。


しかし、更年期かあ。
だんだん、他人事ではなくなってきたなあ。
3つ目のお話の主人公「千里」なんて、43歳で更年期確定したのだ。
うーむ。
でも、更年期でなくても、ホルモンに翻弄されてしまうものだよなあ。
あと、中高年になって直面する親の介護の問題。
親だけじゃなく、自分が年老いたことも考えてしまう。
思わず、「うちのローンはあと何年あったっけ?」とか
「俺様が定年するまであと何年だっけ?」とか
将来についていろいろ考えてしまい、だんだんブルーに・・・
あ、こうしてウツっぽくなるのも更年期?


そして、ジュリーに夢中になり、
彼の歌や声などなどを賛美するジュリーファンの女性たちの姿を、
とても微笑ましいなあと思いつつ、
妙に気恥ずかしくなるのは、
自分と重ねてしまうからなのかしら。
いつまでたっても、やっぱり私は人前で大絶賛はできないなあ。
え、し、してる?ししししてないよね?


あなたがパラダイス

あなたがパラダイス