エイジハラスメント  内館 牧子

女は年を取ると価値がない、という認識のもと、
年齢を重ねた女性に対する差別をエイジハラスメントというらしい。
まあ、特に日本は女性に対しては若ければ若い方がいいという
意識が強いような気はする。
でも、最近は男性に対しても・・・(もごもご)


主人公は34歳、既婚、パート勤務の主婦。
年を取るということに異常に恐怖感を持っている。
それに対抗するのが夫の妹である女子大生。
この二人のバトルがそれはそれはすごくて。
まるで内館ドラマを見ているような展開だった。
エイジハラスメントの現状をかなりデフォルメしているのだろうけれど、
こ、ここまで面と向かってあからさまに言うか・・・というか。


それを考えると、私はそれほど年齢に関して嫌な思いをしたことはないかなあ。
だから、女が輝くのは40歳から!とかも特に思わないし。
たしかに、肌の張りや艶は、若い10代や20代の方があるし、
きれいだなと思うし。


でも、だからといって今あの頃に戻りたいとも思わない。
ただ、毎日が楽しく過ごせるように、
そして、自分が卑屈にならずにすむように
肌や髪や体型、そして健康には気を配っていきたいなとは思う。
ま、そんな感じで、年齢や若さに対してしゃかりきに熱くなる
この本の登場人物たちのやり取りに、圧倒されて終わってしまった感じだった。


エイジハラスメント

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