私という運命について 白石 一文

本屋さんで文庫本が平台に山積みになっていて、
女性のお客さんが結構買っていたので気になって
図書館で借りてみた。←買わんのか!


大手企業に勤めるキャリアウーマンの29歳から40歳までの
恋愛、結婚、仕事など、人生を描いた作品。
自分にとっての運命とはなんぞや、という
「運命」という言葉がキーワードとなっている。


という内容のせいか、
説明文っぽいなあ・・・と思う部分が多かったような。
あと、主人公にも今ひとつ共感できなかった。
「運命」って、出会った瞬間に
「ああ、この人と私は結ばれるんだ」とビビビッと来るものでもなく、
「この人と私は結婚するものなんだ」と確信できるものでもなく、
運命だったら黙っていてもうまくいくものでもないんじゃないかなあ。


唯一共感できたのは、
もう本を返却しちゃったので細かな表現は忘れちゃったけど、
「運命は自分でつかみとる」みたいなことが書いてあった部分。
結婚相手も、転職も、たしかに運命で決まっているのかもしれないけれど、
でも、それは家の中でこたつに入って待っていたって
向こうから来るものではない。


なんて言いつつ、私も昔、すごく大好きだった人に対して、
出会ったときから
「この人のことはどんなに好きでも、きっと一緒にはなれない」と
確信しちゃったことはあったなあ。
別に不倫でもなんでもなかったんだけれど。


私という運命について

私という運命について