40代のひとり暮らし  岸本葉子

先日「はたらくわたし」を読んで興味を持ったことから、
著者のエッセイを読んでみることに。
そういえば、エッセイを読むのは久しぶりだなあ。


著者はひとり暮らしで、私は家族と暮らしていることもあり、
暮らし方はもちろん違う。
たとえば、ひとり暮らしの人が野菜や果物やお魚が
スーパーで売っているものだと単位が多くて困るとか、
そういうことはない。


逆に、著者のように夜8時過ぎに夕飯の買い物に出て、
その後帰りにちょっとカフェで一息ついて帰宅して夕食の支度をして、
なんてことも私にはない。


それでも、全体を流れる空気感のようなものに
共感できるのは、同じ年代だからなのかもしれない。


お魚がおいしく焼けたときの、なんともいえない幸福感とか。
無理に気が進まない人との付き合いをするよりも、
一人の時間を心地よく過ごしたいと思ってしまったりとか。
なんとなく、違和感を覚える素材が出てきたりとか。


そういうことが、時には他人から頑固に見られることもあるのかも。
でも、そういうこだわりみたいなものは、
その人が今まで生きてきた人生の積み重ねで培われたものであり、
そう考えると、そういう頑固さも面白いなと思う。


40代のひとり暮らし (Mr.Partner book)

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