小学五年生 重松清
おっと、気が付いたらユウキも4月から6年生ではないか!
というわけで、5年生のうちに読もうとあわてて図書館から借りてきた。
4月から翌年の3月までの一年間、
それぞれの時期を過ごすさまざまな5年生の少年の姿を描いている。
転校した子、転校した友だちを訪ねる子。
両親が離婚した子、同級生にほのかな恋心を感じる子。
イジメながら覚える罪悪感、バレンタインの一日の葛藤。
友だちの気持ち、親の気持ち、自分の気持ち、
いろいろなことがわかり始めてくるからこそ、
低学年のときのように
ストレートに気持ちを表現したりできなくなってきて、
だからこそなんだか不器用で。
そんな時期は、自分にとって思い出すのも気恥ずかしいような
もどかしいような、かっこ悪いような。
でも、あえてそこに焦点を当てて書いちゃうというのは
すごいなとも思う。
5年生というと、肉体的にも精神的にも女の子がぐーんと成長する時期。
低学年のときから知っていた女の子が、
久しぶりに会うとぐっと女っぽくなっていてびっくりしたりする。
男の子はそんな女の子に圧倒されたり、
置いてけぼり感を感じたりするんだろうなあ。
私は自分が女だからよくわからないけれど、
まだまだ同学年の子と比べて幼いユウキも
多少はそういうところもあるんだろう。
今までとはちょっと違った目線で自分の子どもや
その友だちを見てしまいそうだな。
ふふ。楽しそうだ。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/03/16
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (28件) を見る