エリザベスは本の虫 サラ・スチュワート


この絵本を読んで「本の虫」になったお子さんがいるということで
うちの子どもたちもそうなるといいなあ、という
下心満載で図書館から借りてきた。


小さい頃からひたすら本を「読んで、読んで、読みふける」エリザベス・ブラウン。
ああ、いいなあ。いいなあ。こんな人生、いいなあ。
と思ったのは私。


小学校おそらく高学年のころの夏休み。
家の中で一番風が通る気持ちのいい部屋に一人がけのソファを置き
毎日毎日、それこそ読んで読んで読みふけった。
学校にも行く必要がなく、ひたすら本を読む日々。
本当に至福のときだった。
今ではなかなかそんな日々が手に入らないから、なおさらそう思う。


おそらく、この絵本で本の虫になるというより、
もともと「本の虫」になる素質を持った子が、
この本で目覚める、ということなのかもしれないな。
「ああ、いいなあ、エリザベス・ブラウン」
「エリザベスみたいに思いっきり読みたいなあ」
そう思えるかどうか。


肝心のうちの子どもたちの反応は。
サナは本屋のオジサンの顔がツボだったらしく、
そのページを見るたびに大笑い。
あと、だんだん家の中に本を置く場所がなくなるにつれて
「あ、まだここにおける」「ここの上にもおけるよね」と
本の収納場所を探すのに一生懸命だ。


ユウキは、一人でこっそり読んでいた。
本の虫になることはなさそうだけれど、ひとつのことに夢中になる
エリザベスの姿には興味を持ったらしい。


本の虫になってくれることは、親としては嬉しいし、
本が好きだということは人生の楽しみが増えることだから、
本を読む楽しみに目覚めてほしいなとは思うけれど。
まあ、本のほかに夢中になれることが見つかれば、
それはそれでいいのかな。


エリザベスは本の虫

エリザベスは本の虫