スッキリ!

最近、本は買わずに図書館で借りるようになった。
家に本がどんどん増えていって収納に困ることと、
今の家が図書館に近いので、これは図書館を利用しない手はないと。
その上で、どうしても手元に欲しい本だけ買えばいいのだ。
ただし、図書館だと、今話題の本がすぐには読めないというのがある。
容疑者Xの献身」なんて、n嬢の書評を読んですぐに予約したのだが、
その時点でなんと46人待ちだった。
げ…。手に入るのは2年後くらい?とほほ…。


ま、それはさておき、そんな私が久しぶりに買ってしまったのが、この本。
ふらふらーと本屋をのぞいて、なんとなく欲しくなってしまったのだ。
何か引かれたのかな。


で、読んでみると、心にスコーンと入ってくる言葉があちこちに。


この本を書いた著者は、フリーで家で仕事をしていて、
会社員の夫と子どもたちがいて、という状況が私と似ているからか、
共感できるところがあちらこちらにあった。


例えば、結局家にいる方が家事の負担が多くなって
「家にいたもん負け」と思ってしまうこと。
そうそう!ほんとにそうだよと思う。


仕事などで、なかなか成果が出ない時のあせり、
取材依頼の返事を待つときや、原稿を送ってからの返事を待つときの
不安で落ち着かない気持ち。
仕事と家事と育児で、やることがてんこもりでイライラしてしまうこと。
そんな時に、気持ちを「スッキリ!」させてくれる裏技(?)が書かれている。


ちょっとした心の持ちようで、気持ちをスッキリとさせることは、
モヤモヤして悩んでいる時間を、充実して使うことができるということなんだな。


自分を振り返って、なるほどなと思うことも、いくつかあった。
例えば「行こう」と思っていたのに、いざ行くとなると気が重くなること。
これ、結構あるのだ。取材や打ち合わせでしょっちゅう出かけている期間はいいけれど、
その後、しばらく家にこもっている仕事が続くと、久しぶりに出かけようとすると
ちょっと億劫だったり。


そんな時は、とにかく出かけてみることに意義があると。
出かけようと思った自分の直感を信じるのが大事だと。
そうだよね。たとえば、昨年の編プロさんの飲み会がまさにそうだった。


他にも、「何かを手に入れる時は、何かを手放す」こと。
手放すのは勇気がいるし、つらいけれど、でも、やっぱり手放さないと手に入らない。
それは、今になってしみじみと思う。
そして、やっぱりそれでよかったんだと。


これからも、また心が揺れたり悲しくなったりしたときに、
自分の心に響く部分を読み返そうと思う。買ってよかったなと思った本。


スッキリ!―たった5分間で余分なものをそぎ落とす方法

スッキリ!―たった5分間で余分なものをそぎ落とす方法