春になったら苺を摘みに  梨木香歩

西の魔女が死んだ」の映画を見た後、
映画館の近くの本屋さんで買ったまま、積読状態だったものをようやく。


著者が英国に滞在していたS・ワーデンの下宿先であった
ウェスト夫人と、さまざまな国から来た他の下宿人、
個性豊かなご近所の方々とのやりとりや暮らしを綴ったエッセイ。


梨木さんの本を読むと、
地に足をつけて、ていねいに生きて行くことをの大切さを思い出す。
ふとした人の言葉に傷ついたり、
世の中の悲惨な事件や出来事に憤りを感じたり、
そういう気持ちを受け止めながら、
でも、それに流されるのではなく、
その奥の奥に隠れている真実を見つけるために
自分の心の奥に下りていく勇気。


最近、できるだけ本は図書館で借りて読むようにしているのだけれど
(収納場所がないので)
この本は、ずっと手元に置いておきたいと、思った。


春になったら莓を摘みに (新潮文庫)

春になったら莓を摘みに (新潮文庫)