Presents  角田光代・松尾たいこ

「女性が一生のうちにもらう贈りもの」
というテーマで書かれた、12の物語。
人生で最初にもらう「名前」、そして「ランドセル」から始まって
一人暮らしを始めるときに母が贈ってくれた「鍋セット」、
恋人にもらう「合鍵」、そして「涙」。


形のあるものばかりでなく、
それは温かな言葉だったり、
さしのべられた手のぬくもりだったり。


改めて考えてみると、
私はたくさんのプレゼントを受け取ってきたし、
そして、私も贈ってきたんだなあ。


これからもらうプレゼントも、
これから誰かに贈るプレゼントも、
一つひとつを、大事に大事にしていきたいなと、
そんな風に思った。


角田光代さんの作品は、
ああ、ちょっとダメかも、と思うものもあれば
結構面白かったなあ、と思うものもあったけれど、
この作品は好きだな。
気持ちがほっこりとして、そしてじんわりした。


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