ワールドトレードセンター

俺様が「この映画はすごい」「とにかく映像がすごい」「そして、泣ける」と、大絶賛。
見ろ見ろとうるさいので、見ることにした映画。


2001年の米国同時多発テロで、旅客機が突っ込んで崩落した世界貿易センタービル
テロ発生後、救助に向かった港湾警察の警官が現場の事故に巻き込まれ、
瓦礫の下に生き埋めになってしまう。
生き埋めになった警官のうち、生き残ったジョンとウィルは
悲惨な状況の中、お互いに励まし合いながら生き延びようとする。
そして、心配しながら無事の知らせを待つしかできない2組の家族。
家族の無事をひたすら祈る姿は、ほんとうに胸が痛くなる。
そして、自分たちの命を危険にさらしながら、
この2人を助けようとする海兵隊員や救急隊員たちの姿も。


あのテロでは、数十の国籍の数千人の人が犠牲になったと言われているけれど、
その一人ひとりに、それぞれ家族や友人がいたはずで。
理不尽な暴力で、大切な人を奪われるという悲しみを受けた人は
世界中に何万人といることになる。
改めて、なんてひどい事件だったんだと思う。
アメリカが、戦争に突き進んでいった気持ちもわからないではない。


でも。
その前に、そこに至るまでには、
やはりアメリカによって犠牲になって泣いた数万人の人がいたわけで。
そして、アメリカの攻撃によって、さらに犠牲になって泣いた人たちが
どんどん増えていったわけで。
こうして、憎しみは憎しみを、悲しみは悲しみがどんどん連鎖して、
どんどん大きくなっていく。


見るのはつらい。
答えも、簡単には出ない。
でも、私たちはきちんと見なければいけないんだと思うし、
答えが出なくても、考えることをあきらめてはいけないんだと思う。


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