アンチエイジング  新堂 冬樹

夫と娘と一緒に暮らす37歳の主婦、朝海。
加齢による見た目の衰えが気になって気になって仕方がない。
そんなとき、ホルモン療法による若返りという治療を知り、
どうしてもそれをやりたくてしょうがない。
そして、闇金への借金に手を出してしまう。


朝海の夫の孝昭もまた、自分の体の衰えが気になっていた。
最初はジムで健全に身体を鍛えていたのに、
それだけでは逆らえないさまざまな加齢による減少に
妻に対して反対していたホルモン療法に手を出すことを考える。


夫婦が、それぞれに自分の体の衰えを気にして、
別々の方法で、少しずつ破滅への道を進んで行く。
その転落っぷりは恐ろしい。


私ももちろん、年々自分が衰えていくのは感じている。よぼよぼ。
激ジョブ期間が終わって体力が回復するのに
時間がかかるようになってきたし。
白髪も増えてきたし。
ダイエットしてもなかなか体重が落ちなくなってきたし。
ちょっと疲れると、肌の張りがなくなってシワが出るようになったし。
なので、できるだけ寝られるときは寝るように。
インナーマッスルを鍛えるためにピラティスも(ぼちぼち)続けているし。
白髪はあまりにも老婆のようになりそうになったら
染めるようにしているし。
シワが出てきたら固定するまえにパックをするようにしているし。


でも、この本の朝海や孝昭ほどの若さに対する執着はないなあと思った。
うーん、見ための若さというよりは、
自分が気持ちよく暮らしていくための
健康維持&見た目の維持、って感じかなあ。
えーと、それって女として終わってるかもしれないけど。


でも、それでいいのかな〜。
この本の夫婦みたいに、若さを追い求めるあまりに
周りが見えなくなって、大変なことになるよりは。


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